Abouラオス

昨年2009年10月29日〜11月4日の一週間、スタッフsawa_sawa_が初のラオスへ行って来ました。そこでラオスの伝統文化の一つ、織物を体験してきました!今回はその織物体験をレポートします。

「ラオス染織ワークショップ」にて織物体験に参加しました。
このワークショップは参加体験型のグループによる学習や創造の場で、「ラオス商店」にもときどき雑貨を提供して下さっている日本のミアザさんが主催で「ラオスの伝統染織を体験する」という目的で毎年行われています。1998年2月から始まり以降毎年2月と11月に実施され、今回でなんと22回目です!
今回の参加者は8名で、初参加は私一人。皆さんは既に経験者。緊張、ワクワク、ドキドキ、いろんな気持が混ざり、果たして私にできるのか!?一番年下の若造、負けてはいられません(勝ち負けは関係ないのですが…)頑張らねば!

ペンマイギャラリーへGO!

お邪魔した工房は「Pheang Mai Gallary(ペンマイギャラリー)」。ペンマイギャラリーは、ラオスの伝統染織の素晴らしさを紹介し、その維持に努めている工房の一つです。

急速な経済・政治の変化により手織りの文化も次第に失われつつありますが、女性の自立を促し、染織文化を守ろうと精力的な活動をしているコントン(KongThong Nannthavongdouangsy)さん・ヴィエンカム・ナンサヴォンドァンシイ(Viengkham Nannthavongdouangsy)さん姉妹がオーナーとなり1986年から運営しています。姉妹とも6〜7歳時に母から織りを学び、染織家として国内外で活躍しています。姉のコントンさんは緻密な手織りの作品で1991年ユネスコ省を受賞しました。妹のヴィエンカムさんはアジア・アフリカの国々で織りの技術を教え、また染色関連の著書もあります。

ペンマイギャラリー入口 ペンマイギャラリー門柱看板
  • 左:ペンマイギャラリー入口
  • 右:ペンマイギャラリー門柱看板

ワークショップ主催であるミアザさんはラオスのシルクに触れるたびにその魅力の虜となり、ラオスを何度も訪れるうちにヴィエンカムさんと知り合うようになりました。そこでラオスシルクの素晴らしさ、手作りの優しさを広めようとヴィエンカムさんと共にワークショップを開催するに至ったのです。

いよいよオリエンテーション開始

「ラオス染織ワークショップ」は、朝9時開始!まずはオリエンテーションから。オーナーのヴィエンカムさんがギャラリーの説明をして下さいました。

このワークショップでは、伝統的な糸引きから染色までの過程を実習する「糸引きと染め」と、伝統の織り、緯糸紋織り(よこいともんおり)・経糸紋織り(たていともんおり)・つづれ織り・絣織り(かすりおり)、の基礎を実習する「織り」コースがあります。初参加の私は「織り」を選択しました。

今期の織りコースは、「緯糸紋織り(よこいともんおり)」のテクニックを実習します。「緯糸紋織り」とは、ヨコ糸に地糸以外の糸を加えて出す模様の織り方でラオスの代表的な織りの1つです。この織りの紋用にはヨコ糸単色のみと、多色使用とがあります。今回の体験では、ヨコ糸の色は自由に選択できることになっていました。
なお追加した糸が単色の場合、「連続緯糸紋織り(れんぞくよこいともんおり)」、複数の色糸の場合を「不連続緯糸紋織り(ふれんぞくよこいともんおり)」といいます。

糸はラオス産蚕から手で上げた絹糸を使います。織り機は一人一台使用でき、幅20〜30cmの布が織れます。そして、織り上げた布は各自持ち帰れます。

ギャラリーにて説明をうけているところ(屋内) 右がオーナー・ビエンカムさん。左は通訳の方。(屋内) 糸の説明をうけているところ(屋外) 天然素材で染められた様々な糸 講師の3人。中央の講師は私が習ったブン先生。
  • 左上:右がオーナー・ビエンカムさん。左は通訳の方。(屋内)
  • 右上:ギャラリーにて説明をうけているところ(屋内)
  • 左中央:糸の説明をうけているところ(屋外)
  • 右中央:天然素材で染められた様々な糸
  • 左下:講師の3人。中央の講師は私が習ったブン先生。

オリエンテーションが終わり、いよいよ実習!このギャラリーは屋外に織り機があり、一日屋外の作業となります。屋根だけ設けられた開放的なギャラリー。「いい天気で気持ちよく織物ができそう。早く織りたいなぁ〜。たくさんある織り機、私の織り機はどこかしら!?」と意気込む私。

タテ糸・ヨコ糸・柄を選ぶ

タテ糸を選ぶ

まずはタテ糸を選びます。織り機には既にタテ糸がセットされていたので、同時に織り機が決まる形になっていました。同じ色の糸でも、太さ、風合いが異なるためできあがりが微妙に変化するので慎重に選ばなくてはなりません。様々なタテ糸がセットされているのでとても迷いました。安易に選ぶとせっかくの完成品が台無しになりかねない!?のです。

ただ私は初めてでしたし、「皆さんが選んだ後に残ったもので…」と、言ったところ「黒にしたら?」と経験者である皆さんから提案。『なぜ黒???』と思ったら、「黒は糸が見辛く、目をすくう時に難しいから(笑)」と、諸先輩方の温かくも厳しい歓迎を受けました(笑)(もう少しでみんなの思惑に引っ掛かるところでした…)。残念ながら(!?)黒のタテ糸はなかったので、無難な普通の白(淡いピンク色)の、入り口近くにある一番端の織り機に決まりました。

柄の図案化をみんなで(屋外) 柄の図案化をみんなで(屋外) 柄の図案化をみんなで(屋外)
  • 柄の図案化をみんなで(屋外)

柄を選ぶ

次に、事前に工房が準備した中から緯糸紋織り(よこいともんおり)の伝統模様を選びます。柄は3パターンあるなかからチョイス。さほど大きくなく、細かくもなく、初挑戦にちょうどいい(!?)柄を選択しました。

この織りの模様をグラフ用紙に写し取り図案を書きます。これを元に織っていくことになります。
実はこの織り、縦も横も2本どり、それを理解するのに時間がかかり、表、裏を何度も見てなかなか図案がかけず四苦八苦。教えて下さる先生に何度も聞き、伝わらない言葉で必死に伝え、身振り手振りで教わりました(最後は少し書いてもらっちゃいました)。
やっと図案化できました。ふぅ〜っ。

選んだ柄 選んだ柄を図案化 その他候補にあった柄(1) その他候補にあった柄(2)
  • 左上:選んだ柄
  • 右上:選んだ柄を図案化
  • 下段:その他候補にあった柄2つ

ヨコ糸を選ぶ

ヨコ糸はシルバーに輝く銀色を選択。まずは講師の方が糸を糸車にかけ、工房スタッフの方に紡いでもらいました。紡いでもらった糸は全部で2本。この2本を「杼(ひ)」、別名シャトルという道具にセットして織り始めます。さあ、いよいよ開始です。

講師の方が糸車に糸をセット 糸を紡いでいるところ 杼(シャトル)に紡いだ糸をセット
  • 左上:講師の方が糸車に糸をセット
  • 右上:糸を紡いでいるところ
  • 左下:杼(シャトル)に紡いだ糸をセット

ラオスと織物−ラオスの織物の歴史

ラオスの染織の歴史は約2000年以上にも遡り、今も多く織り布が昔ながらの 方法で織られています。
そんなラオスの織物をここではご紹介します。

ラオスは60余りからなる多民族国家です。何世紀にも渡って周辺国からラオスに 辿りついた民族が、高い山や深い森に守られながら独自の文化を形成してきました

ラオスのバリエーションに富んだ染織の発達も、厳しい自然と多民族で あったことが大きな要因としてあげられます。

1350年頃、ラオスの建国の王といわれるファーグム王が各地方の領主に絹織物の貢納を命じたという記述が残っています。それは、すでにその頃、良質のシルクを得るための養蚕とそれを美しい布に織り上げる技術が備わっていたことを意味します。1500〜1600年には国王たちが絹織物を国の産業として力を注いだことも史実として残っています。

左写真は「織」の文様です。
ラオスの人々が毎日身につけたり、暮らしの中で使う布には、ラオスの信仰、習慣、生活、歴史、民族など様々な文化がモチーフとなって織り込まれています。

花−豊穣、幸運。 ナーガ−メコン川を象徴する水神、龍のモチーフ。 人と馬−パワー、魔除け。 ガルーダ(鳥)−ヒンズー教の神鳥、クメール族の守護神。
  • 左上:花−豊穣、幸運。
  • 右上:ナーガ−メコン川を象徴する水神、龍のモチーフ。
  • 左下:人と馬−パワー、魔除け。
  • 右下:ガルーダ(鳥)−ヒンズー教の神鳥、クメール族の守護神。
  • 商品の特長
    商品の特長
    直接口に入れるものだからこそ、安全で健康的な選りすぐりの製品を販売しております。
  • ラオス商店が目指すこと
    ラオス商店が目指すこと
    “地球と未来の子供たちのために”をモットーに、少しでもラオスの人達の生活をささえる力になれるように運営・活動しています。